住まいは建物だけでは未完成の状態である。
Gルーフを中心に直線的で美しく誰が見ても良いと思えるエクステリアを目指しました。Gルーフが単体で建っているのではなく、デザインの一部として溶け込むような構成としました。静かで落ち着いた雰囲気の中に植栽で躍動感を表現しました。外構工事を行う前の状態を、F様が「家だけだと裸のような感じ」と表現されました。まさにそのような印象で、外構によって敷地全体のボリューム感を出し、バランスを調整する事で、邸宅のような雰囲気を更に演出できると再認識しました。この度はこのような素晴らしい作品を手掛けさせていただき、本当にありがとうございました。
【お客様のコメント】
シンプルで飽きの来ないデザインに仕上げていただきました。日中のシャープな佇まいもさることながら、夕方に照明を点灯した際の暖かな雰囲気も大変気に入っています。毎日帰宅するのが楽しみになりました。
【コンテスト審査員のコメント】
重厚な建物の外観とエクステリアのデザインが見事にマッチしています。特に2階の大きな屋根や玄関の庇とGルーフのカールーフタイプのダイナミックな屋根が水平ラインが自然に馴染んでいて美しい作品となっています。門まわりは道路から門扉が直接見えないよう直角にレイアウトし、門扉の位置もやや引きを取っているのも大きなポイントです。門前の空間とカースペースとの間に設けた重厚感のある壁と大きくせり出した屋根はGルーフの特徴を最大限に引き出した設計となっています。道路から見た正面もスリットを設け透け感を出しているので閉塞感がありません。
玄関の正面に高木を植え足元に下草や自然石を組み合わせることで構造物の硬さを和らげています。
照明計画もしっかり考えられていて夜の情景も素晴らしく大賞にふさわしい作品となっています。
リクシルエクステリアコンテスト2016において全国大賞を受賞した作品。ダイナミックな水平ラインが特徴的。